16.0.66 牧之原の地形逆転【静岡県:牧之原市,菊川市】

めがね使用
16-0-66
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p930。第16章図16.0.66高透水性堆積物に起因する地形の逆転(2.5万図「島田」より)

静岡県南部。御前崎の北北西約20km。本文では地形の特徴をこまごま解説した後,次のように結論付けている(要旨)。@この地域には高度200mを超え る丘陵が広がっており,北方からの外来河川が流入していた(昔の大井川か)。A外来河川は厚さ50m内外の礫層を堆積し,谷底低地ないし扇状地を形成し た。Bこの地域が隆起し侵蝕復活したとき,外来河川は図外に転流した。C小河川が必従河川として「丘陵と谷底低地ないし扇状地の境界部を下刻しはじめ」谷 底低地・扇状地は段丘化した(牧之原面)。D礫層よりも丘陵を構成する軟岩の方が急速に削剥された。E牧之原面が高所に残り,地形の逆転を生じた。なお本 文にたびたび登場する「高雄山」は静岡空港建設によって切取された(左図にはない)。ほかにも大規模造成地がある。
 
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