16.0.53 行縢山(むかばきやま)の岩脈尾根【宮崎県:延岡市】

めがね使用
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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p917。第16章図16.0.53環状の岩脈尾根(2.5万図「延岡」より)

宮崎県北部。図の行縢山(むかばきやま)は延岡市街地の約10km西北西。行縢の滝より上流部は前輪廻地形のような小起伏地。行縢山の東西方向に伸びる尾 根は,その南北両側の山地に対して明瞭な遷緩線を境に一段と高く,かつ露岩に富むなどの特徴から,強抵抗性の岩石が鉛直に近い急傾斜な板状岩体となってい るものと推定できる。ケスタなどの差別削剥地形がないから岩脈であろう。桑平町北方の西南西-東北東に連なる尾根もこの岩脈の延長である可能性がある(大 規模な環状岩脈か)という。地質図Naviによれば中新世中期の花崗斑岩の岩脈である。なお行縢の滝周辺の地形については本文を参照されたし。
 
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