16.0.52 放射状の岩脈【山梨県:甲府市】

めがね使用
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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p916放射状の岩脈尾根群(2.5万図「茅ヶ岳」より)

山梨県北部。岩脈尾根らしいものをあげると,@燕岩岩脈(南東の谷を谷の対岸まで),A赤枠内北部の標高点1412の東西方向尾根,Bその南方で並走する 東西方向尾根,C枠内北端部の北東-南西方向の露岩の多い尾根,いずれも直線的で周囲の地形と不調和である。黒富士の山頂から東および南南東に伸びる2本 の直線的尾根,燕岩岩脈南西の「がけ(岩)」記号をもつ尾根は,周囲の尾根や谷の方向と調和的であるから岩脈尾根の可能性は小さい。産総研HP公開の地質 図Naviによれば,上記@〜Cは黒富士岩脈群(安山岩)である。燕岩岩脈はずーっと北西に伸びている。可能性が小さいとした尾根は時代がひとつ前の黒富 士火砕流堆積物となっている。

 
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