16.0.50 比良山の差別削剥地形【滋賀県:大津市】

めがね使用16-0-50-3D
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p914。第16章図16.0.50花崗岩と古生界の差別削剥地形(2.5万図「比良山」より)

滋賀県西部。比良山地の一角。図の右下隅を湖西道路が走り,琵琶湖はそのすぐ東。大雑把にいうと,北の白滝谷から打見山に直線を引き,打見山から東へ大き なS字状の曲線を描いて,この線の北東側が花崗岩,それ以外の4分の3が古生界と考えてよい。北北東-南南西に走る主稜線の東側斜面(壮年期的に開析され る)は,花崗岩地域で「がけ(土)」と「がけ(岩)」が多いのに,古生界地域には少ない<と鈴木氏は述べるが,左の立体図では斜面の形態に差がないように 見える>。一方,主稜線の西面斜面(老年期的)では両岩石のどちらにも「がけ」記号がなく,起伏にも差異がない。「老年期的山地の削剥は厚い風化物質のた めに運搬限定条件下にあるから,差別削剥は顕著でない」という。よく理解しないで引き写している。
 
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