16.0.33 鬼泪山の差別削剥地形【千葉県:富津市】

めがね使用16-0-33-3D
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p900。第16章図16.0.33岩石の透水性を強く反映した差別削剥による丘陵地形(2.5万図「鬼泪山」より)

千葉県中南部。枠内では,東北東―西南西に伸びる境界線によって4帯の丘陵に大別される。すなわち北西側から@鹿野山付近の緩傾斜で谷密度の低い高度 300m内外の丘陵,A九十九谷から新田付近に至る急傾斜で谷密度の高い高度150m内外の丘陵,B芹から砂取場に至る谷密度のやや低い高度 160〜200mの丘陵,C南東端の台倉付近の谷密度の高い丘陵。水田はAに最も多く,B・Cに少しあるが,@にはない。「ゆえに,4帯の形態的差異は地 層間の差別削剥によると解される」。試験公開5万分1地質図によれば,@は市宿層の砂,Aは梅ヶ瀬層の砂質泥岩など,Bは東日笠層の砂岩,CはAに同じ, である(以上すべて前期〜中期更新統)。
 
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