16.0.30a ビュートの讃岐富士【香川県:坂出市,丸亀市】

めがね使用16-0-30a-3D
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p896。第16章図16.0.30aビュート(2.5万図「丸亀」より)

讃岐平野の西部。以下本文をそのまま拝借。「飯野山,角山,笠山,常山は同心円的等高線で表わされ,小型の成層火山または火山砕屑丘のように見える。しか し,@山頂に火口状の凹地がなく,A山頂部が円頂状で滑らかな急斜面にかこまれ,Bその急斜面の下方にほぼ一定高度で,比較的に明瞭な遷緩線(高度:約 150〜約200m)があり,C各山体の大きさに比べて相対的に深い谷が,その遷緩線より上方にはほとんどなく,下方に発達し,D一部の山麓には崖錐が発 達する,といった火山の削剥地形とは異なる特徴からみて,これらの独立丘はビュートであると解される」。本文に言及はないが,地質図によるといずれも下部 は白亜紀花崗岩で,上部に中新世の安山岩や玄武岩が載っている構造のようだ。

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