16.0.26 ホッグバッグと向斜構造【長野県:生坂村,筑北村】


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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p892。第16章図16.0.26ホッグバックと急傾斜の向斜構造(2.5万図「信濃池田」より)

長野県の中北部。水内山地〜筑摩山地。犀川が穿入蛇行しながら北流する。本文挿図の等高線は,複雑で込み入っており,一見尾根と谷の見分けがつかない。ぜ ひ紙地図と左図を比較していただきたいと思う。さて大城を通る南北性の尾根両側には崖や露岩が「谷壁斜面の一般的傾斜方向とほとんど無関係に,南北方向に 直線的に伸長しているので,急傾斜な地層で構成されていると解される」。東部にある「標高点902から882に至る尾根の西面斜面を構成する支尾根の,さ らにその支尾根群は,西に傾く多くの小規模なケスタであり,地層の西傾斜を示す」。ほかにも注目すべき地形がたくさんあり,ここで要約しきれないのでぜひ 本文を参照されたし。読図から,この地域の中央を南北に走る急傾斜な向斜構造を読みとることができるという。
 
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