16.0.21 透水性硬岩のケスタ地形【北海道:愛別町,当麻町】

めがね使用16-0-21-3D図

鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p886。高透水性硬岩のケスタ(2.5万図「中愛別」より)

旭川の北東約25km。西流する大河は石狩川である。石垣山の東面の露岩は硬岩で,緩い西斜面から地層の走向傾斜も推定できる(露岩記号の分布から強抵抗 性岩は厚さ50mとも)。石垣山の非対称山稜はケスタで,両側斜面とも「谷密度は低く,谷は浅くて直線的であるから」「地層は高透水性であろう。東面斜面 の遷緩線より下方の緩斜面は凸型斜面であるから崖錐ではなく,別の高透水性岩で構成されているであろう。一方,当麻川から西方の丘陵は高谷密度で,斜面も 急傾斜であるから,強度が大きくかつ低透水性の岩石で構成されていると解される」。

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