15.6.4a 焼岳山麓の沖積錐【長野県:松本市】


めがね使用15-6-4a
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p854。第15章図15.6.4a火山麓の沖積錐(2.5万図「焼岳」より)

言わずと知れた上高地の大正池と焼岳。以下は要約。焼岳は東斜面で標高2000m以上が溶岩円頂丘。これ以低の緩斜面は火山砕屑物による火山原面。この面 を刻む峠沢,上堀沢,中堀沢,下堀沢などの谷口に扇状地にも似た沖積錐が発達。大正池は土石流で埋没しつつある。下堀沢の沖積錐末端は梓川に侵蝕されてい る。なお沖積錐とは,土石流堆および土石流原の集合体をさす。また「焼岳小屋から北流する谷およびその西方の標高点2074を囲む2本の谷は,尾根移動型 の地すべり地形であろう」。
 
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