15.6.12 沖積錐の段丘化【長野県:南木曽町】

めがね使用15-6-12-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p860。第15章図15.6.12段丘化した沖積錐(2.5万図「三留野」より)

長野県南西部。南流する木曽川の両岸に段丘が発達する。右岸(北西側)の川向,天白や左岸の上の原,三留野,神戸などの段丘面は,支流の谷口を中心とする 同心円状の等高線群で表わされており,しかも急勾配である。「よって,これらは本流の河成段丘ではなく,支流の形成した沖積錐ないし超小型扇状地(末端の 水田地区)の段丘化したものと解される。それらの段丘を刻む支流(とくに右岸の支流)では,現在(数十年に一回の意味)でも土石流が発生するであろう」と し,本文の最後は「沼田の高校と中学校の安全性を比較しよう」。
 

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