15.5.32 楡原(富山市)付近の地すべり地形【富山県:富山市】

めがね使用15-5-32-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p846。第15章図15.5.32地すべり地形と段丘(2.5万図「八尾」より)

地すべり地形の新旧の判別方法。富山県中央南部。北流する神通川の両岸に地すべり地形がみられる。楡原の西方の地すべり地形についてみると,(A)南方の (「冨」の注記付近の)地すべり地形は多数の必従谷に刻まれ,末端(東端)は楡原の後面段丘崖に切断されている。(B)そのすぐ北(割山のすぐ南)の地す べり地形は,地すべり地形をよく残しながら末端は楡原の後面段丘崖に切断されている。(C)その北(笹津山と割山の間)の地すべりは,末端凹凸の形態を残 し楡原の段丘面を被覆している。この3つの地すべり地形の形成は(C)→(B)→(A)の順に新しくなることが分かる。右岸側では芦生や今生津の地すべり は末端部が楡原の段丘崖より低いのでかなり新しい。この2つは左図でわかるようにその東にある古い地すべり堆の末端部が二次的に滑動したものである。異常 本文の要約。

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