15.5.29 片貝川の谷底幅異常【富山県:魚津市】

めがね使用15-5-29-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p843。第15章図15.2.29河川側刻による地すべり堆の消失と谷底幅異常(2.5万図「魚津」より)
 

富山県東部。5mメッシュ標高データを使用したので微地形を読みとりやすい。図のタイトルどおりの地形がどこを指しているのか,当ててみていただきたい。 すぐ指摘できるのは東城付近。西南西方向の幅広い谷は地すべりで形成されたが,地すべり堆は明瞭でない。片貝川の側方侵蝕で消失し,そのぶん片貝川の谷底 低地は幅が拡大したと考えられる。ほかには? 対岸の島尻付近も同じ,島尻の南東で高圧線直下の片貝川右岸の弓形の谷底幅異常も同じ,言われれば当然のよ うに思えるが,指摘されなければ気づかない。

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