15.3.6 河原湯付近の急崖と崖錐【群馬県:長野原町】

めがね使用15-3-6-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p798。第15章図15.3.6落石多発地区と崖錐(2.5万図「長野原」より)

群馬県の北西部。西行すれば鳥居峠を経て長野県上田市に至る。青枠の中央からやや左下(林集落の対岸)の,標高点988尾根の北西斜面は露岩の多い急崖・ 急斜面で,基部には段丘を被覆して崖錐が分布する。上湯原後背の馬蹄形尾根の北斜面は,古い崩落または地すべりで形成された上部の滑落崖と,そこからの落 石による崖錐堆積物の下部緩斜面からなる。「上湯原の寺から神社を経て標高点566の北東に続く古い側刻崖に切断されているが(その北方に2〜3段の段丘 面),今後も落石が起こるであろう。」としている。左図全体に広がる不思議な水系模様はいったい何のせいだろう。

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