15.3.7 屋島山麓の崖錐と麓屑面【香川県:高松市】


15-3-7-3D図
めがね使用

鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p799。第15章図15.3.7メーサの山麓の崖錐および麓屑面(2.5万図「高松北部」より)


わずと知れた四国は屋島。むかし溶岩台地と習ったように記憶するが,現在はメーサ(水平な成層岩体が削られずに残った卓状の地形)とされる。基盤が白亜紀 花崗岩(瀬戸内の島々をつくる)で,その上に水平な中新世安山岩が載っているとのこと。ざっと1000万年もの間,水平のままだったのか!?
  それはさておき,屋島の地形は5つに区分されるという(本文断面図に@〜Dの注記あり)。@山頂平坦面,A高度230m以上の急崖(おもに 「がけ(岩)」記号),B高度230mから100ないし150mの遷緩線までの急斜面(谷あり),Cそれ以下の緩斜面をつくる崖錐(谷なし果樹園あり), Dさらに下方の緩斜面である麓屑面(谷なし,集落や水田)。島の北部は崖錐が海蝕崖で切断され,麓屑面が発達しない。以上分かりやすい説明だ。ただいつも のように2.5万図でそこまで判定できるのかと,半信半疑でもある。

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