赤青めがね使用 |
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p751。第14章扉の図(表題なし。水面高さは正しく表現されていない) 新潟県南部,信濃川の支流中津川に沿う谷地形。著者によればVは火山斜面,河成段丘が上位から1〜6,Lは地すべり地形であるとのこと。当然Vは段丘面と いう異論があるだろうが,ここは鈴木氏の考えをまとめておく。前面段丘崖の傾斜は上位ほど緩傾斜であり,中津川の攻撃部に位置する現成の段丘崖はほぼ垂直 である。火山斜面から直接第4段丘に続く大比高の谷壁斜面は,上部が急傾斜で,斜面基部には崖錐が発達する。Lは段丘面より急傾斜で,地すべり地形であ る。 段丘崖の傾斜は比高によっても変わりそうだし(比高が1mなら垂直でも持ちそう,比高が50mなら垂直ではいられまい),地すべり地形もちょっと「?」に感じられた。なおこの図は5mメッシュ標高と10mメッシュ標高を合成して作成したもの。 |