13.1.32 伯耆大山東面の平行状河川【鳥取県:倉吉市】


めがね使用
13-1-32-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p717。第13章図13.1.32平行状河系(2.5万図「泰久寺」より)

伯耆大山の東約15km、火山の裾野といってよい位置だろう。シームレス地質図によれば70万〜15万年前の火砕流堆積物が分布する。以下本文要約。この 地域は図南部の段丘に見られるような東へ緩傾斜する平板状の地形が開析されたものと考えられる。主要河川と主な支流の水系模様は、接峰面等高線に直交する 必従河川であり、たがいにほぼ平行である(平行状河系)。隣り合う河川間で生存競争が進んだことが各所で見られる(詳しくは本文参照)。浅い谷が多いにも かかわらず、谷密度が高く、河川の生存競争(による吸収)が著しいのは、この地域が比較的抵抗力および透水性の小さい非固結堆積物で構成されていることを 示唆する。
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