13.1.25 沖積錐による馬淵川への反合流【岩手県:葛巻町】

めがね使用
13-1-25-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p712。第13章図13.1.25沖積錐による反合流(2.5万図「陸中戸田」より)

本書によれば、一般に支流は本流の攻撃斜面で合流することが多い(知らなかったなあ)ので、本流の滑走部に合流するのは反合流というのだそうだ。左図でも 毛頭沢川など大きな支流は原則にかなっているが、名前端や馬淵などの沖積錐をつくる小渓流は反合流し、馬淵川を偏流させている。なるほど、であるが、こん な小渓流がこれだけの堆積物をよくぞ、と思って観察すると、小渓流といっても崩壊地を流下するもので、偏流させることも不思議ではない。とくに名前端のほ うは奥が大きな崩壊地形のようだ。
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