12.0.2 甲斐駒ケ岳北西部【長野県,山梨県:伊那市,北杜市】

めがね使用
12-0-2-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p655。第12章図412.0.2山地の例(2.5万図「甲斐駒ケ岳」より)

南アルプス(地図帳では赤石山脈)北端の名峰から北西にのびる険しい尾根である。図の解説では、主要尾根の高度は2500〜3000m、主要谷底(例とし て赤河原)の高度は約1500m、1km方眼による起伏量は500m内外とし、尖頂状尾根をもつ急峻な地形と述べている。山地(左図)と丘陵(前掲図 12.0.1)」の違いについては本文p654表12.0.1に、形態的特徴から人文現象まで22項目にわたってその差異を比較対照していて大いに参考に なる。

赤枠のすぐ南の双児岳〜駒津峰の南斜面の大斜面に目が行く。エベレスト南壁にも匹敵するような迫力!というのは言いすぎであるが、日本離れしたダイナミッ クでスゴイ斜面であるのは間違いあるまい。立体画像が垂直方向を強調しすぎているようだ(河岸段丘ではこれくらい誇張しないと立体感が出ない、その強調度 合いをそのまま急峻な山地に適用するとこんな感じになってしまう)。
目次へ戻る          次の図へ