11.2.8 蒲田川源流部(岐阜)の河成堆積段丘【岐阜県:高山市】

めがね使用11-2-8-3D図
第3巻p599。第11章図11.2.8源流部の河成堆積段丘(2.5万図「笠ヶ岳」より)


本文には、蒲田川および右俣谷の左岸に発達する段丘は、小鍋谷・外ヶ谷など支流の谷に入り組んでい るから、それぞれの支流が形成した堆積段丘面(フィルトップ段丘)と解される、とある。支流の形成した段丘であることは問題ないとして、「堆積段丘」とま で断定できる根拠がいまいち。いかにも「沖積錐」が厚くたまっていそうな雰囲気の各支流であるが、蒲田川左岸にがけ(岩)記号があるのに対して(前面)段 丘崖に岩記号がないことから、堆積物の厚さは段丘崖の比高180mはあると推定するのもちょっと無理筋のようにも思える。地形図以外にまったく資料がない のでとりあえずこう予想してかかろうという程度ならもろ手を挙げて賛成。本文ではさらに外ヶ谷の谷口両岸の微高地や左俣谷の段丘未発達、気候段丘である可 能性などについても言及しているので、ぜひ原著で確認していただきたい。
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