11.2.31 遠刈田付近の活背斜起因段丘【宮城県:蔵王町】

めがね使用11-2-31-3d図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p622。第11章図11.2.31活背斜に起因する局所的段丘


蔵王山の縦走路からやや東に外れた前烏帽子岳の東山麓斜面。左図の左半分は秋山沢(南西端の水路記号)と松川(左上から右中付近を横断する沢)の扇状地。 その扇状地の扇端部付近に切り離された河岸段丘面がいくつも認識できる。いくつかは七日原扇状地とは発散交叉型の不連続。松川の北で東西に延びる広い段丘 面は、遠刈田北山の北の標高390mの閉曲線を最高地としてその東では東に、その西では西へ傾斜していることもわかる。これは南北方向に背斜軸を持つ活背 斜運動によるものという。詳しくは本文で確認されたい。

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