11.2.13 片貝川(富山)の扇状地起源の段丘群【富山県:魚津市】

めがね使用11-2-13-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p605。第11章図11.2.13扇状地起源の段丘面の収斂交叉型の配置(2.5万図「魚津」より)

魚 津市の東部。ほぼ同じ谷口を扇頂とする扇状地起源の段丘群。古い扇状地ほど急勾配である、ここでは合成扇状地とは言わない、などについて言及されている (本文参照)。なお左図は5mメッシュ(標高)を用い、さらに垂直方向を2倍に強調している。水面高さは正しく表示されていない(海抜0m扱い)。
  
11-2-13-段彩図
5mメッシュ(標高)データに彩色、5mごとの等高線も入れて周辺地形 を観察してみた。富山湾に向かう扇状地(この図の北方には黒部川扇状地がある)河川とそれを解析する小河川(布施川・角川)の対比が興味深い。本文で図 11.2.3片貝川の段丘(上図)は扇状地起源としているが、等高線を見るかぎり旧扇状地らしくない。広い谷底平野(?)が段丘化したように見える。最下 流部の新しい扇状地の等高線は弧状でいかにも扇状地らしい。
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