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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p715。第13章図13.1.28同斜構造の差別浸食による非対称谷(2.5万図「内田」より) 以下図の解説を引用。「平川と野口川の谷では左岸より右岸から多くの長い支流が非対称合流し、それらの支流でも右岸より左岸が緩傾斜で非対称谷を示す。こ れは谷壁斜面のうち緩傾斜面の低下する方向(大局的には南東方向)に傾斜する同斜構造の地層の差別浸食によると解される」。本文では非対称谷の成因とし て、①生育蛇行、②非対称合流、③同斜構造の差別削剥、④両岸の岩石の差異、⑤大規模な崩落と地すべりの発生、⑥傾動、⑦河川方位による差別削剥、をあげ ているので詳細は本文でどうぞ。 さて立体図。平川の左岸斜面の特異さには気づくが、大川山から平川右岸までは普通の山腹斜面と思えばそう見えないこともない。平川の直線谷と 斜面の関係(断層!?)などに注目するとますます誤った方向に走りそう。平川ののっぺりした左岸斜面のあとすぐに三角点598.8から北東へ向か渓流の左 岸斜面に目が行き、野口川の上流で林道のかけあがる斜面も同じだと気づくと、ようやく全体の「非対称谷」を感ずることができる。 |